水曜日, 8月 17, 2016

ポスト・ケインジアン叢書 全34巻


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ポスト・ケインジアン叢書  全34


政治経済学の再構築 : ポスト・ケインズ派経済学入門

J.A.クリーゲル著 ; 緒方俊雄, 福田川洋二共訳

日本経済評論社 1984.6 [再版ポスト・ケインジアン叢書 1

ポスト・ケインズ派経済学を、現在の支配的な新古典派経済学に代わる理論として構築する。クリーゲルの大学における講義を基礎に書かれた入門書。


ポスト・ケインズ派経済学入門

A.S.アイクナー編 ; 緒方俊雄〔ほか〕共訳

日本経済評論社 1985.6 2 ポスト・ケインジアン叢書 2

物価、雇用、蓄積、分配、成長、停滞等の問題に対し、ポスト・ケインズ派はいかに対処するか。また政策上の対応はどのようにすべきかを研究。『政治経済学の再構築』と並ぶ入門書。


貨幣的経済理論

P.デヴィッドソン著 ; 金子邦彦, 渡辺良夫共訳

日本経済評論社 1980.5 ポスト・ケインジアン叢書 3

ケインズの著作、とりわけ『貨幣論』と『一般理論』とを適切に統合して「貨幣的生産経済の理論」の全体像を浮き彫りにする集大成の書。


ケムブリジ資本論争

G.C.ハーコート著 ; 神谷伝造訳

日本経済評論社 1980.12 ポスト・ケインジアン叢書 4

イギリス、アメリカのケムブリジ間で、1960年代を通じてかわされた資本理論の論争について、その発生、問題点、現代資本主義との関連で解明する。


巨大企業と寡占 : マクロ動学のミクロ的基礎

A.S.アイクナー著 ; 川口弘監訳

日本経済評論社 1983.2 ポスト・ケインジアン叢書 5

現代の寡占的巨大企業の価格設定決意と、投資決意を軸として所得分配を解明する。ポスト・ケインジアンのマクロ動学のミクロ的基礎づけに新境地をひらく画期的労作。



資本主義経済の動態理論

M.カレツキ [; 浅田統一郎, 間宮陽介共訳

日本経済評論社 1984.12 ポスト・ケインジアン叢書 6

ケインズと並ぶ経済学の資本制経済の動学論。有効需要論の独立的発見をはじめ、投資決定論の一般化、景気循環、国民所得の分配、経済成長の分析に多くの発展をもたらした。



雇用と成長

R.カーン著 ; 浅野栄一,袴田兆彦共訳

日本経済評論社 1983.8 ポスト・ケインジアン叢書 7

雇用乗数の理論をはじめて示し、ケインズ革命への途をひらいた画期的な第1論文や、成長理論、木々洋理論に関する論文の他。戦後のイギリス経済に対する持論をも含めた論文集。


資本蓄積と所得分配

D.J.ハリス著 ; 森義隆,馬場義久共訳

日本経済評論社 1983.5 ポスト・ケインジアン叢書 8  

古典派、マルクス、新古典派正統にいたるまでの経済成長(資本蓄積)と所得分配の諸問題を簡潔に、バランスよく解説した中級のテキストである。


価値と価格の理論

P.M.リヒテンシュタイン著 ; 川島章訳

日本経済評論社 1986.6 ポスト・ケインジアン叢書 9

古典派の伝統に根を持ち、マルクス学派とポストケインジアン理論双方に基礎を置く現代的思潮の理論的に首尾一貫する内容の経済学を目指して書かれた。



国際貨幣経済理論

P.デヴィッドソン著 ; 渡辺良夫, 秋葉弘哉共訳

日本経済評論社 1986.9 ポスト・ケインジアン叢書 10 

一般均衡理論・マネタリズムの批判を通してPK理論の分析射程を国際経済へ広げ、現代の国際通貨制度の抱える問題点を解明し、その解決策を模索した待望の書。



資本理論とケインズ経済学

J.ロビンソン [; 山田克巳訳

日本経済評論社 1988.11 ポスト・ケインジアン叢書 11  

ロビンソン婦人の5巻の『経済学論文集』から、ケインズ経済学、マルクス経済学、資本理論などに関する諸論文を収め、婦人の理論の確信を把握できるよう配列し解説を試みる。



経済成長と分配理論 : 理論経済学続論

N.カルドア著 ; 笹原昭五, 高木邦彦訳

日本経済評論社 1989.2 ポスト・ケインジアン叢書 12

学会に大きな波紋を呼び起こした「経済成長の新モデル」等、1950年代末以降に発表された経済理論とその関連分野かかわる主要論文を一書にまとめたもの。


マクロ経済学の構図 : 方法論的アプローチ

S.C.ダウ [; 鴻池俊憲, 矢根真二訳

日本経済評論社 1991.3 ポスト・ケインジアン叢書 13

各学派に共通した基盤はあるのか。各学派相互間のパラダイムの相違を超えて、建設的な議論をすすめるために、方法論を土台として、マクロ経済学の全体的な構図を模索する。




線型経済学と動学理論

R.M.グッドウィン著 ; 有賀裕二 [ほか

日本経済評論社 1988.4 ポスト・ケインジアン叢書 14  

本書は全編を通じ非集計的な線型体系を使用して新古典派と古典派、ミクロとマクロという一つの相反する経済学の「妥協」を企てることを表明している。




生産と分配の理論 : スラッファ経済学の新展開

L..L..パシネッティ編 ; 中野守, 宇野立身訳

日本経済評論社 1988.6 ポスト・ケインジアン叢書 15

スラッファ経済学において分析された結合生産体系による固定資本と地代について分析を一層深化させ発展させたものであり、スラッファ経済学の発展を示すものである。





ケインズの経済学と価値・分配の理論

J. イートウェル, M. ミルゲイト編 ; 石橋太郎 [ほか

日本経済評論社 1989.5 ポスト・ケインジアン叢書 16

ケインズの雇用理論をスラッファの『商品による商品の生産』によって甦った古典派・マルクス流の価値・分配の理論と結合し、生産・雇用の長期理論の構築を試みる。


価値と分配の理論 : スラッファ経済学入門

L.マインウェアリング著 ; 笠松学, 佐藤良一, 山田幸俊訳

日本経済評論社 1987.12 ポスト・ケインジアン叢書 17

初心者にも理解しやすいように図解を多用して、スラッファ理論の基礎から国際貿易、固定資本、地代などの対応面も詳細に解説しており、最適の入門書となるであろう。


投資と金融 : 資本主義経済の不安定性

H.P.ミンスキー著 ; 岩佐代市訳

日本経済評論社 1988.2 ポスト・ケインジアン叢書 18  

「金融的不安定仮設」を提起した初期の代表的論文を中心に構成。金融自由化で不確実性が高まりつつある今、市場経済における金融過程の本質を考察するのに格好の書である。


ケインズとケインジアンのマクロ経済学

V.チック著 ; 長谷川啓之, 関谷喜三郎訳

日本経済評論社 1990.9 ポスト・ケインジアン叢書 19

『一般理論』を再考察し、ケインズ理論の持つマクロ経済分析についての豊かな内容を再確認しようとするものであり、新たな展開のためにも本書の果たす役割は大きい。



ポスト・ケインズ派経済学の新展開 : 分配・有効需要および国際経済

J.A.クレーゲル編 ; 緒方俊雄, 渡辺良夫訳

日本経済評論社 1991.7 ポスト・ケインジアン叢書 20

1981年にイタリアで開催された第1回の夏期コンファレンスの議事録が基礎となっており、ポスト・ケインズ派の展開の方向性や学説史的基礎を理解する上での必読書。


非線形経済動学

R.M.グッドウィン著 ; 有賀裕二訳

日本経済評論社 1992.12 ポスト・ケインジアン叢書 21

非線形性は単純なモデルからカオスのようなとてつもなく複雑な運動を作り出す。非線形加速度原理で世界的に有名なグッドウィンの珠玉の論文集の翻訳。


ケインズ「一般理論」と蓄積

A.アシマコプロス著 ; 鴻池俊憲訳

日本経済評論社 1993.4 ポスト・ケインジアン叢書 22

「一般理論」で持続的失業、浮動的な投資水準および貨幣を取り巻く制度に焦点を合わせた。本書ではその分析に対し歴史的時間を基礎に検討を加え、新視点から「蓄積」を考える。


市場と計画の社会システム : カレツキ経済学入門

M.C.ソーヤー著 ; 緒方俊雄監訳

日本経済評論社 1994.9 ポスト・ケインジアン叢書 23

ポーランドの経済学者の一連の重要論文を体系的に編集。カレツキ経済学は、現代経済学や経済体制に対する見方を再検討する際に不可欠な視角を持っている。



金融恐慌 : 戦後アメリカの経験

M.H.ウォルフソン著 ; 野下保利, 原田善教, 浅田統一郎訳

日本経済評論社 1995.6 ポスト・ケインジアン叢書 24

1966年の信用遍迫からS&L危機、さまざまな金融機関の破綻・倒産など、今日に及ぶ現代アメリカの金融危機についての実証と理論を提示する。


構造変化の経済動学 : 学習の経済的帰結についての理論

L.L.パシネッティ著 ; 清水一史, 本田雅子, ミカエラ・ノタランジェロ訳

日本経済評論社 1998.2 ポスト・ケインジアン叢書 25

現代産業経済を特徴づける人間の学習=技術進歩に発展と構造の原動因を見るパシネッティ体系の新たな到達点を示す。すべての学派に開放された現代の「経済学原理」。


カレツキと現代経済 価格設定と分配の分析―P.クライスラー2000

 ポスト・ケインジアン叢書 26

1718世紀の財政論は政府の推進した財政政策とどのような関係を持ち、政策展開にいかなる影響を及ぼしたか。これまでの研究を超えて新しい視野を広げる意欲作。


貨幣・経済発展そして国際問題 応用経済学続論―N.カルドア2000ポスト・ケインジアン叢書 27

貨幣と国際均衡、開発経済論、欧州共同市場にかかわる、60年代半ば以降に公刊された経済政策関係の論文集。フリードマンへの批判や自由貿易論に対して議論を展開する。


非線形経済動学とカオスH.‐W.ローレンツ2000 ポスト・ケインジアン叢書 28

ますます複雑化する経済理念の解析にあたってカオス動学システムの基本概念を紹介し、経済理念が現実を概念化するときに非線形の存在がいかに重要であるかを示す。


現代金融システムの構造と動態 国際比較と「収れん仮説」の検証―M.シェイバーグ2000

 ポスト・ケインジアン叢書 29

米英仏日独の金融の制度的仕組みの相違に配慮したPK派の投資モデルで各国の投資行動が異なることを分析し、各国金融システムが同質化してきたことを時系列分析で解明。


アメリカ金融システムの転換 21世紀に公正と効率を求めて―ディムスキ2001 ポスト・ケインジアン叢書 30

自由化・規制緩和された金融システムのもとでの不安定な金融投機の上に成り立つ繁栄に翳りがみえた状況の中で、新たな公的規制、公正で効率的なシステム再構築の方策を示す。


成長と分配D.K.フォーリー2002ポスト・ケインジアン叢書 31

新たにクローズアップされる成長理論。多様な成長理論(古典派、マルクス派、新古典派)を平易に手際よく解説。日本の低成長を基礎から理解するにも最適の書。


貨幣・利子および資本 貨幣的経済理論入門―C. ロジャーズ2004 ポスト・ケインジアン叢書 32

現代市場経済の主動因が実物から金融に代わった事実は、実物的経済分析から貨幣的経済分析への転換を要請する。貨幣的経済分析の基礎を確立し、適切な政策を導く好著。


確率の哲学理論D. ギリース2004 ポスト・ケインジアン叢書 33

人が日常生活において「確率」を考えるとき、そこにはどのような予測、信念、繰り返しに関する経験則が想定されているのか。確率の数学理論とともに発達した哲学諸理論の関係を示し、その意味を考察する。


金融不安定性と景気循環W.ゼムラー2007 ポスト・ケインジアン叢書34

「失われた15年」をどうみるか。金融不安定性と景気循環をめぐる本書の理論モデルは、1980年代~2000年代の日本経済の分析に多くの示唆を与える。