2005年にノーベル経済学賞を受けたころのトーマス・シェリングさん=ロイター
 トーマス・シェリングさん(米メリーランド大名誉教授、ノーベル経済学賞受賞者)が、同大学によると13日死去、95歳。
 ゲーム理論を通じた紛争の分析などで知られ、著作「紛争の戦略」などが有名。60年代には、米政府の核兵器政策にも深くかかわり、ワシントンとモスクワをつなぐ「ホットライン」の創設にも関与した。ハーバード大教授を長年務めた後、90年からメリーランド大教授。05年には研究が「紛争の解決と、戦争の回避に向けた取り組みに多大な貢献をした」と評価され、ノーベル経済学賞を受賞した。(ニューヨーク)